子供の歯の治療=小児歯科=

小児歯科

広島県安芸郡熊野町のクリーン歯科です。

あるお子様よりかわいいお手紙をいただきました。
「いつもがんばってちりょうしてくださって
ありがとうございます。
クリーンしかのいんちょうせんせい
だいすきです 〇〇より」
と、書いてありました。
※ご承諾を得ておりませんので画像は添付できません。

治療時の音が怖く、前医では治療ができなかったということで、途中お休みもありましたがクリーン歯科に通われてちょうど1年になります。

治療初日はかなり緊張していたようですが、とても頑張り、最後まで一度も泣かずに治療でき、
「はじめて なかなかったよ!」
と、受付で嬉しそうに話してくれました。
この、泣かずに頑張れたことが大きな自信となったようです。

その後4回目の治療では、診察室へ初めて一人で入り、お母様の付き添いなしに最後まで治療ができ、更に一人でも大丈夫だという自信が付いたようです。

それからは毎回、お母様よりも早く受付に来て診察券を出しながら、
「きょうもひとりで中に入るね。ママにはないしょね」
と、小声でこっそりと言ってくれるようになり、
今日も頑張ろう!という意思が伝わってくるようになりました。
極力痛みのないように治療は進めていますが、恐怖心は残っているので、時には頑張ろうという気持ちと、怖い気持ちとでいっぱいいっぱいになって、目に涙を浮かべながら必死に治療を受けている時もありました。
そのような時は、治療が終わり待合室で待っていたお母様のもとに駆け寄り、抱き着く姿を度々目にしたことがあります。

 

 

いつの頃からか、診療室に入る時はおもちゃ箱の中から、シェリーメイのぬいぐるみを取り出し、抱きしめて治療を受けるようになったので、
「ダッフィーやジェラトーニはダメなの?」と聞くと
「シェリーメイでないとダメ!」
ということで、当院のシェリーメイが治療時にはお役に立てたようです。
シェリーメイと一緒で緊張も幾分、緩和されたのかも知れません。
全ての治療が終わり、最後のフッ素塗布もシェリーメイと一緒でした。

 

小児の治療は難しいです。
泣いて、わめいて、暴れて・・・
過去には口を開けると治療されるので、決して口を開けないお子様がいらっしゃいました。
ひたすら口を真一文字にギュッと固く結んだまま、声も出さずに涙を流して長時間過ごし、どうにも治療はできないため、
「今日はできそうにありません。次回にしましょう」
と、横にいるお母様に話した途端、ニヤッと笑ったその子の顔が今でも忘れられません。
もちろん次回からは同じ手は通用しません。
治療となります。
そのお子様、その頃は小学生でしたが大人になった今では歯科医療に従事しているそうです。

 

幼児には言葉も通じません。
言葉を理解できる子は体力があるので、力いっぱい全力で治療を拒みます。
驚くほどの力です。
踵・お尻・お腹・背中・肘・肩と至るところを支点にして体をのけぞります。
怪我をしないようにスタッフ数名で抑えることもあります。
後で気付くと抑えた私たちにあざができていたり、筋肉痛になったりすることもあります。
それでも回を重ねると痛くないことがわかり、徐々におとなしく治療ができるようになっていく子がほとんどです。
抑えての治療も小学校の低学年ぐらいまででしょう。
1年生になったのを機に強くなる子もいます。
高学年や中学生で泣きわめく子はいませんよね。
嫌だ嫌だといって駄々をこね暴れる子もいません。
痛いと言って泣く場合も、本当は痛いのではなく怖いからです。
中には暑いと表現するお子様もいらっしゃいました。
表現の仕方はそれぞれです。

 

小児の治療においては歯科医院ごとに治療方針が違います。
泣きわめき、暴れるお子様にはできる範囲のみの治療とする。
麻酔は極力使わず痛くない範囲でのみ治療する。
けがのないように抑えても治療範囲はあくまでもできる範囲のみの治療とする。
また、子供が治療を受け入れるまでいつまでも待ち、毎回治療はせずに治療器具に触れさせたり、お話をしたりするだけというところもあります。

 

クリーン歯科ではお子様でもしっかりと治療をいたします。
痛くないように麻酔もしっかりとかけます。
そして、同じ歯が再度痛むことがないように、虫歯の取り残しを防ぐためにカリエスディティクターで染めて全て取り除きます。
根の治療が必要な場合もしっかりと根の治療をします。
これは後々生えてくる永久歯のためです。
できる範囲のみの治療では結局虫歯の取り残しや、中途半端な治療により再度痛みがでて、治療のやり直しが必要となります。
そのような場合、虫歯は更に進行しています。

 

 

「治療が終わったばかりなんですけど、痛がるんでこちらにきました」
「詰めたところ(被せたところ)が痛いというんですけど・・・」
と、お子様を連れて来られます。
レントゲンと口腔内写真を撮り、詰め物やかぶせ物を外すと、ごっそり虫歯が残っていることが多々あります。
こんな状態でなぜ詰めたんだろう(被せたんだろう)?と、不思議です。
痛みが出る状態にもかかわらず治療が終わっています。
クリーン歯科では写真を治療前後、必要であれば治療途中も撮影しお母様にもご確認いただきます。
治療前はどのような状態で、治療後はどのような治療を行ったかを写真とともにご説明いたします。
しっかりと治療されていることをご確認ください。

再度痛くなり、また怖い思いをするのはお子様です。
ならば、最初にしっかりと治療すべきであるとクリーン歯科では考えています。これは大人の治療でも同じことです。

但し、お子様の治療に関しては、どのような治療が好ましいかご家庭ごとにお考えもおありかと存じます。
そのうち抜けてしまう歯だから取り敢えず今の痛みさえ取れればよいとお考えの方も中にはいらっしゃいます。
お考えに合うところで治療を受けるのが一番よろしいかと思います。

 

=治療を受けるにあたって=
お子様の治療では、
治療中泣いて暴れてで汗びっしょりになったり、
お漏らしをしてしまったり、
食後の治療で嘔吐したり、
という場合があります。
特に小さなお子様はお着替えを一組、
お持ちになることをお勧めいたします。

 

 

 

 

 

三つ子の魂百まで

小児歯科

クリーン歯科には虫歯が全くないスタッフがいます。

そのスタッフは、親知らずの治療で生まれて初めて歯を削りました。虫歯がないのですから当然といえば当然なのですが、大人になって初めての治療と聞くとやはり驚きますよね。

ちょうどお母様が治療にいらした際、どのようにして虫歯がないようにお育てになったのかお尋ねしたところ、
「私が虫歯が多く痛い思いをしたので子供にはそのようなことがないように小さい頃は押さえつけてでも歯を磨きました。
小児歯科にも定期的に予防で通いフッ素を塗ってもらいました。
家庭でもフッ素でのうがいがいいと聞いたのでそれを毎日行ったのもよかったのかもしれません。他の子も虫歯になっていないと思います。」
素晴らしいお答えでした!!
まさに、“継続は 力なり” です。

このお母様私と同じ年齢です。
私が子育てをしていた頃は、フッ素塗布はあまり効果がないのでは?フッ素そのものの安全性に問題があるのでは?
と、その信ぴょう性に疑問符がついていました。

保健所でもフッ素についての紹介はあったものの今のような集団塗布は行われていなかったように記憶しています。にもかかわらず、お子様のことを考え
・徹底した歯磨き
・定期検診
・毎日のフッ素でのうがい
今でこそ当たり前のように行われているこれらのことを、当時よりずっと続けていらしたことは実に素晴らしいことです。

フッ素の集団塗布に関しては今でも賛否両論ありますが、とある小学校で給食後全児児童にフッ素でのうがいを取り入れたところ、虫歯の罹患率が明らかに減少したという結果が出たということです。

この学校の子供たちはそれを自覚し、子供自身が虫歯にならないようにどうすればよいのかを各々で考え実行するようになったということです。
ダラダラと食べない
食後は必ず歯を磨く
など、家庭でもお口のケアを行うようになりそれが結果として現れたのでしょう。

スタッフのお母様と、この小学校の取り組み、
共通点は【フッ素】だと思いますか?
私は、【環境】を整えたことにあると思います。
虫歯にならないようにするにはどうしたらよいのかを自然と身につけることができる
【環境】を整えたということではないでしょうか。
フッ素はその手段といえるでしょう。
フッ素という手段を用いて、小さい頃より自然に虫歯にならないような生活をしていくことができるようになったのでしょう。

 

「三つ子の魂百まで」といわれるように、子供を育てるには小さい頃よりの【環境】 が大切であるということです。

 

虫歯に限っていえば、子供の虫歯は親の責任です。
虫歯のない子に育つようによい【環境】を整えてあげましょう。