インプラント講習会(大阪)H.29.3.12

インプラント 講演会


 

3月12日(日)はOAM(大口式)インプラント法とベーシックな外科手技についての 講習会を大阪で行いました。

 

いつものように午前はスライドを用いての講習、午後より豚骨を用いての実習を行いました。今回はいつも以上にご質問が多く、あっという間に時間が過ぎてしまいましたが、 帰り際に「今日は来てよかった」「また講習会に来ますね」とお言葉をかけていただき充実した一日となりました。

 

今回はインプラントの手術時に想定外のことが起こることがあるという話もしました。もちろんCTを撮って手術に臨みますが、CT画像からもわからないことがあるということです。

手術部位を切開したところ、インプラントを埋める骨が予想外に薄かったり、骨が脆かったり、反対にドリルを用いても硬かったなど様々なことが起こり得るものです。

特に骨が薄い場合には、どこにインプラントを埋めようか、どうやって埋めたらいいのだろうと頭が真っ白になり、どうしたものかと途方に暮れてしまうやもしれません。

そのような場合は、まず冷静になること。一呼吸、深呼吸でもついて落ち着きましょう。その後、頭の中にある引出しに何が入っているのかを思い起こし、対応可能な情報を探り出し、オペの手順・注意点を再度確認した後、丁寧にオペを行うとよいですよ という内容でした。

今回ご参加いただいたある先生は、講習会の翌日の手術がまさにその通りの状態だったそうで、切開したところ骨が薄く愕然としたそうですが、講習時の話を思い出し、難なく手術を終えることができたということを後日お聞きし、早速お役に立てて何よりと思った次第です。

このような場合、オーギュメーターがあるということは何よりも心強いものです。ドリルで一気に削ってしまうと危険度の高い手術も、リーマで根管を広げるように、オーギュメーターでインプラントを埋入する骨の感触を自分の手指で感じながら、ゆっくりと丁寧に行うことにより安全度が格段に上がります。
オーギュメーターをお持ちの先生は是非ともご活用ください。出来る手術の幅が広がりますよ。

 

次回は6月18日(日)博多で講習会を行います。

 

 

 

 

 

インプラント手術の見学にお越しいただきました

ていねいな治療 確実な治療 インプラント

2月4日(土)左下6、7番2本のインプラント埋入手術を行いました

今回の手術は大口式インプラント法で狭窄骨を広げ、骨の不足部分にGBR(骨造成)を行い、A-PRF膜でカバーして縫合するという内容でした。

この日は福岡でご開業され、口腔外科がご専門の白石先生が手術の見学に来られました。
白石先生は私の福岡での講習会を複数回受講してくださり、講習時の資料に掲載している当院のインプラントの症例がきれいで、丁寧に正確に行われていることと、講習会での模範実習を大変高く評価してくださり、是非一度手術を見学させてほしいとのご依頼を受け今回お越しいただきました。

手術では皮質骨が想定外に硬く通常より手術時間が少し長くはなりましたが、難なく終えることができました。今回の手術は一般に行われているドリルを用いる手術法では危険度が高く、大口式インプラント法で用いるオーギュメーターがあってこそ安全に手術ができる症例であったため、オーギュメーターの使い方の詳細がよく理解できたこと、確実に一つ一つの工程を丁寧に行うことできれいな手術となることをお感じいただけたようです。術中はもちろんのこと、最後に縫合した後の傷口は最初の切開する前と変わらずにずれがなく閉じてある理想の手術であったとお褒めの言葉をいただきました。(きれいな手術を行うと、痛みや傷の治りの早さなど術後の患者様のご負担がかなり軽減されます。また、歯ぐきも正常な状態に回復していきます。)
夜は町に繰り出し手術以外の様々な話にも花が咲き、遅くまで楽しい時間を過ごすことができました。ここでは白石先生より種々のご指導をいただき、とても勉強になりました。

 

大先輩の白石先生より
「真摯に診療に取り組んでいることは、ホームページからも今日の手術を見てもよくわかります。先生は尊敬する先生の3人目ですよ」
とおっしゃっていただき、大変光栄でした。
この年になると、人から褒められることはそうはないのですが、いくつになっても嬉しいものです。その言葉に恥じることがないようにより一層努力をしていこうと思います。

 

3月12日(日)には大阪で講習会を行います。現在それに向けて受講される皆様に良い講習ができるように準備をしています。